自作テンキー Soyuzの準備
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SOYUZとは何か
SOYUZと聞いてピンとくる人はいるだろうか。ピンとくる人は相当の通なので、この記事は参考にならないだろう。
SOYUZとは、自作テンキーのキットのことである。遊舎工房という自作キーボードショップが販売している初心者用キットである。
こちらがそれだ。キーボードの沼にはまると次に来るのは自作欲だろう。自作キーボードほど深い沼はない。しかし、なかなか自作キーボードはハードルが高いので今回は初心者向けの自作キットであるSOYUZを作るにあたって必要なものを丁寧に解説していこうと思う。
作る前に
作る前に必ず、物があるか確認しよう。SOYUZには、電子基板の他にダイオードやねじなどこまごました部品が多くついてくる。それが正しくあるか確認したのちに、肝心のキースイッチ、キーキャップそしてスタビライザーがあるか確認しよう。
キースイッチ
キースイッチは純正メカニカルスイッチのCherry社がなんだかんだおすすめである。他の会社のキースイッチも興味があればぜひ試していただきたい。
キーキャップ
キーキャップは流通が少ない。そもそも、テンキーだけのキーキャップが売られていることはまずない。そのため、フルキーキャップセットを買わなければならないことがほとんどだ。私としては、フルキーキャップセットを買って、自分のキーボードの配色をいじり、テンキーの部分だけ使うのが良いと思う。
一応、日本製のキーキャップで安心できるのは、Filcoがいいだろう。
この会社は多くのキーボード製品を販売しており、ネット通販も可能である。キーキャップは中華産のものが多く、信頼性に欠ける。たかが、キーキャップと思って買うと案外しょぼいクオリティになることがあるので、キーキャップは慎重に選ばなければならない。キーキャップはキーキャップで奥が深いので、他の記事でまとめようと思う。
スタビライザー
スタビライザーは初心者向けのテンキーセットSOYUZにはついてこない。そのため、自分で購入する必要がある。SOYUZは絶対にスタビライザーが必要なため、忘れずに買うことをお勧めする。
そもそもスタビライザーとは、デカいキー(SpaceやShift)の下に取り付けるもので、デカいキーを支える支持台の役割を果たしている。デカいキーを一つのキースイッチで支えるには不安定すぎるだろう。
SOYUZを作るにあたっては2Uのサイズのものを購入すればいい。Uとは、KやAのような小さいキーを基準としたサイズのことで、SOYUZでは、+やEnterのような2Uのキーを支えるために、必要となる。ばら売りしかされてないので、2U×1を三個注文しよう。
はんだとはんだごて
游舎工房さんでSOYUZ、キーキャップ、キースイッチ、スタビライザーを取り揃えても、それをくっつけるはんだはついてこない。お近くのホームセンターにいけば、手に入るので行ってみよう。
はんだごては様々な種類があるが、一番安いやつで構わない。高いものを買ってもはんだの腕がなければ宝の持ち腐れだ。
はんだは、精密基盤用、使い切り用と小さく小分けで売ってあることがある。値段も高くて400円ほどのなので、自分が使う分だけ買えばよいだろう。電子工作をSOYUZから始める人は、長めのものを買っても悪くないと思う。しかし、精密基盤なので、こまごましている。なるべく、径の細いはんだを選んだ方が作業は楽になるだろう。
はんだとりについて
はんだとりは正直いらない。はんだとりを使うには一定の技術が必要で、むしろ買って使うことの方が手間だったりする。はんだ初心者のかたは、少し不細工になったとしても我慢した方が、金はかからないと思う。
作成前、購入前の確認
再度確認しておくが以下のものが作成に必要だ。
- SOYUZ(これがなければ何も始まらない)
- キーキャップ(フルセットを買ってカスタマイズして遊ぼう)
- キースイッチ(自分に合った軸を選ぼう。いろいろ買って押すキーによって音やクリック感が違うのを楽しんでもいいだろう)
- スタビライザー(必須。2U×1を三個)
- はんだ、はんだごて(電子工作を始めるなら買っておいて損はない)
これらをすべて準備するためには、1万円があればいいだろう。
趣味において、高いというものはない。自分が良ければお金など後でどうとでもなるのだ。高校生、大学生で渋っている人は奮発してみよう。やってみなければ何も見えてはこない。この経験が将来の夢への一歩になるかもしれない。人生の大きな一つの経験として試してみることを強くお勧めする。